任意の領域にフラッシュを当てられるカメラ
iPhone13のカメラを予想する記事がありました。
iPhone13のリアカメラに関する予想、3名のリーカー間で意見分かれる - iPhone Mania
そこで、iPhoneのカメラに関する特許を探してみました。
特許の内容
カメラのディフューザの調整に関する発明です。
ディフューザーとは、ストロボなどの前に取り付けて、光を拡散して和らげるアクセサリーです。
場所によって、拡散のレベルを調整できるようになっています。
例えば、中心付近では拡散を弱めにして、周辺部分では拡散を強めにすることで、人物のみにフラッシュを照射することもできます(Fig. 14、クレーム1参照)。
下図(Fig. 14)は、ディフューザを正面から見た図面です。
中心付近と、それを取り囲む周辺領域で、独立に拡散レベルを調整できるようになっています。
拡散レベルは、
・被写体までの距離 ・・・近接センサを利用
・測定した周辺光レベル ・・・ 環境光センサを利用
・被写体の動き ・・・動き検出センサを利用
・顔検出の結果で (クレーム38)
・ユーザが入力
などによって調整できます。
また、カメラの未使用時は、不透明な拡散レベルに調整し、フラッシュ部分を隠すこともできます(クレーム27、29)。
製品の予想
・ディフューザ内蔵。
さらに、拡散レベルを調整できる。
さらに、場所によって拡散レベルを独立に制御できる。
・フラッシュで照らす範囲を調整できる。
この出願はもともと2013年の出願ですが、2020年に入ってから分割出願がされています。ですので、この出願のクレームがAppleの本命なのかなぁと思います。
Google Patents に掲載前のため、米国特許庁にリンクを貼ります。
United States Patent Application: 0200167982