Appleドローンの制御方法(US2020/0413267)
Apple からドローンについての特許出願がありました。
昨年1月にはロビー活動のため、Appleがドローンと航空法に精通したロビイストを雇ったという記事もありました。
特許の内容
発明のポイントは、ビームの方向の計算と制御です。
モデムから接続ステータス情報(connection status information)を、
アプリケーションプロセッサからドローンの飛行経路に沿って推定されるワイヤレスリンク品質(estimated wireless link quality)を供給します。
この接続ステータス情報と推定ワイヤレスリンク品質から、ビームの方向の計算と制御が行われます。明細書の[0047] 参照。
うーん、意味がわかりません・・・。
基地局の選択方法の記載もあり、ドローンが地点Aから地点Bに移動するとき、BS1やB2と比べて信号強度が一定なBS3を優先します。これにより、無駄な基地局の移動(ハンドオーバー)を防ぐことができるそうです。
また、ドローンへの搭載は、オムニアンテナと指向性アンテナのハイブリッド使用が最適解であることが記載されています。
上図はハンドオーバーの失敗率のグラフで、各事例の条件は以下の通りです。
Omni:全方向性アンテナ。
DoT:指向性アンテナ。ボアサイトはドローンの進行方向。
Dir:指向性アンテナ。ボアサイトは基地局方向。
DirH:オムニアンテナと指向性アンテナの両方。
DirE:Dirとの違いは、指向性アンテナのボアサイトの位置合わせにエラーあり。
DirBE:Dirとの違いは、ドローン方向の推定にエラーがあり。
DirHE:DirHとの違いは、指向性アンテナのボアサイトの位置合わせにエラーあり。
以上より、オムニアンテナと指向性アンテナの両方を使った事例が最強であることが分かります。
予想される製品・ビジネス
ドローンを使って何かをしようとしているようですが、その何かが分かりません。
実施例に車の図面もあるので、ドローンだけでなく車への利用も考えているのかもしれません。
書誌事項
出願日:2019/6/28
発明者:Xue; Feng; (Redwood City, CA) ; Yeh; Shu-ping; (Campbell, CA) ; Auzas; Philippe; (Portland, OR) ; Ke; Mengkun; (Beaverton, OR) ; Karella; Ranganadh; (San Diego, CA) ; Bai; Jingwen; (San Jose, CA)
Source: Patently Apple
Photo:Mighty Things Co.