Apple ワイヤレスイヤホン Powerbeats の次機種?(US2020/0413179)
完全ワイヤレスイヤホンのAir Pods Pro の売上が好調ですが、Appleの左右一体型ワイヤレスイヤホンの出願がありました。
Appleは純正品の左右一体型ワイヤレスイヤホンとしてPowerbeats を販売しています。
Powerbeatsの次機種は特許出願のような構成になるのでしょうか。
特許の内容
イヤホンのイヤーフック部分についての発明です。
ユーザーの耳にフィットした形状になるよう、複数の成形可能な部材 formable member 206 が、剛性ファスナ220,224 でワイヤ 205に結合されています(クレーム1、18)。
断面形状も書いてあります。左からA-A'断面、B-B'断面、C-C'断面の図です。
成形可能な部材が、
・イヤフックの長さの半分~4分の3 (クレーム4)
・2〜6インチ (クレーム5)
という説明もあります。
また、イヤホンハウジングとイヤホン本体の接続構造についても記載されています(クレーム9)。
一対の柱226を開口部620 にはめ込むようにして、固定しています。
イヤーフック部分がエラストマー材料 elastomeric material で形成されている、という記述もあります。
予想する製品
・イヤーフックがよりフィットするようになる。
現在の製品でも、イヤーフックの調整が可能です。
AirPods、AirPods Pro、AirPods Max、EarPods、Beats デバイスを装着する - Apple サポート
また、Powerbeats 製品も、イヤーフックを調節すれば安定し、着け心地もよく、ぴったりとフィットします。
更にぴったりと装着できるようになるのかもしれません。
・イヤーバッドが容易に取り外しできる。
PowerBeats2の分解解析写真を見ると、プラスチックを割って取りはずしています。
PowerBeats2 Wireless Headphones by Dr. Dre Battery Replacement - iFixit Repair Guide
本特許出願のように、はめ込む構成なら、割らずに取り外せるようになるかもしれません。
ユーザーにメリットがあるのか分かりませんけど・・・。
書誌事項
公開公報:20200413179
出願日:2019/6/28
発明者:Boyd; Robert A.; (Los Angeles, CA) ; Rochowicz; William R.; (Manhattan Beach, CA) ; Santana; Carlos M.; (Granada Hills, CA) ; Corbin; Sean S.; (San Jose, CA) ; Costello; Matthew; (Soquel, CA) ; Tan; David H.; (Chino Hills, CA)
カリフォルニア南部居住の発明者が多いです。
ちょっと気になった点、、、
クレーム21で、オーディオ信号を無線で受信し、片方のイヤホンから他方のイヤホンへ複数の絶縁ワイヤ205 plurality of insulated wires で信号を送信するとあるのですが、これって導電性のワイヤでない?と思いました。