iPhoeneで部屋を3Dスキャン(US2021/0225090他)

2021年7月22日に公開されたAppleの特許出願に、3件部屋の3Dスキャンの公報がありました。

でもって、特許3件読んでみました。

 

  

 

 

 

 

特許の内容

 

撮影した画像から、部屋の間取りの3次元データを作る発明です。

f:id:archesnp:20210725110733p:plain

 

 

US2021/0225090

 

撮影で取得した深度データと光強度画像データから、3Dデータを生成します。
この3Dデータから、複数の2Dデータを生成します。
これら複数の2Dデータからエッジマップを生成し、表示する部屋の見取り図を生成します。

 

2Dデータから壁の特定3Dデータから壁の属性(ドアや窓)の識別や物体の識別を行います。(クレーム2)

 

2Dデータから天井と床を特定し、壁の高さが閾値以上ならデータからその壁を削除します。(クレーム3)

 

壁とドアや窓の境界は光の強度から識別します。

 

US2021/0225081

 

撮影で取得した深度データと光強度画像データから、3Dデータを生成します。
3D表示から壁の位置を検出し物体の境界データを生成します。

2D間取り図は、壁の位置と物体の境界データから生成します。

 

3D表示から、壁と壁の属性(ドアや窓)を識別し、エッジマップを生成します。(クレーム2)

 

f:id:archesnp:20210725111326p:plain

US2021/0225043

 

撮影で取得した深度データと光強度画像データから、3Dデータを生成します。

3D表示から、2Dのライブビューを生成します。

 

予想される製品

 iPhoneで部屋を撮影して3Dデータを作成するアプリを発表!かとおもったら、すでに3Dデータを作れるアプリがApp Storeにありました。引っ越しや模様替え、DIYやリフォームに活用できるそうです。

ルームスキャン Pro

ルームスキャン Pro

  • Locometric
  • ユーティリティ
  • 無料

apps.apple.com

 

 

iPhone以外だと、Apple Glass に搭載されるのかもしれません。

Appleメガネ、ホログラム機能を搭載し、ARで3Dオブジェクト表示可能になる? - iPhone Mania

 

書誌事項

発明の名称:FLOORPLAN GENERATION BASED ON ROOM SCANNING

出願日:2021-01-12, US2021/0225090のみ2021-01-14 (仮出願日:2020-01-17) 

発明者:Tang; Feng; (Cupertino, CA) ; Dehghan; Afshin; (Sunnyvale, CA) ; Kang; Kai; (San Jose, CA) ; Yang; Yang; (Sunnyvale, CA) ; Liao; Yikang; (Sunnyvale, CA) ; Zhao; Guangyu; (Bejing, CN)

公開公報:US2021/0225090, US2021/0225081, US2021/0225043

 

図面の黒塗り

 

ちなみに、公報の図面が一部黒塗りになっています。

機密情報か?とテンション上がったのですが、他の公報に黒塗りなしの図面が載っていました。

実施例に図面の説明を書くのが面倒だったので、黒塗りにして隠しちゃっただけかな。

 

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f:id:archesnp:20210725112642p:plain