SIMの無効化を回避(US2021/0243715)
SIMの無効化についての特許があったので読んでみました。
特許の内容
SIMを無効にすると、セキュリティリスクやデバイスのパフォーマンスの低下が発生する恐れがあります。(明細書の段落[0004] より)
そこで、この発明では、
・あるネットーワーク(Wi-Fi)を検出したら、
SIMを使って、このネットーワークへの接続を試みます。
・ネットーワークから接続拒否 を受け取ってしまったとしても、
このSIMを直ちに無効にしません。SIMの無効化を保留にします。
・この保留期間を利用して、このSIMを使って別のネットワークを探します。
・無効化にしない条件としては、このネットワークが、EHPLMN でもPPLMN場合です。
・ネットワークから接続拒否を受け取った場合、
そのネットワークを禁止ネットワークとして、スマホに登録します。
これにより、このSIMを使って、再び同じネットワークにアクセスを試みないようにします。
・特定のネットワーク接続が禁止ネットワークとして登録されてしまったら、
別のSIMを使って、禁止ネットワークにアクセスを試すことが可能になります。
ここまでの説明と一致しないのですが、特許の図面を張り付けておきます。
予想される製品
わかりません。この分野は疎いです。
取扱説明書に書いてある使い方が変わるのでしょうか・・・。
iPhone のロックを解除して別の通信事業者で使う方法 - Apple サポート (日本)
この出願はインドで第一国出願されています。国ごとに通信事情が異なりそうなので、インドで使い方が変わるのかもしれません。
VIPPや政府幹部の特別なSIMカードの記述があり(段落[0113] 参照)、謎が深まります。明細書の記述によると、特権SIMカードとは、ローミング契約がなくても、多くの国内および国際的な通信事業者でサービスを提供する特別な特権を持っているらしいです。
書誌事項
発明の名称:Avoiding Subscriber Identity Module Invalidation
出願日:2020-10-23(インドでの出願日:2020-02-04)
発明者:Matolia; Rohit R.; (Surat, IN) ; Venkataraman; Vijay; (San Jose, CA) ; Prabhakar; Alosious Pradeep; (Singapore, SG) ; Kavuri; Lakshmi N.; (Cupertino, CA) ; Vasudevan; Srinivasan; (Sunnyvale, CA) ; Jha; Vijay Kumar; (Vikhroli East, IN)
公開公報:US2021/0243715