Apple Glass の画像補正方法 (US2021/0241676)
Appleメガネが来年のWWDC22で発表という記事がありましたが、
ApplepからAR眼鏡の画像補正について出願が出ていたので読んでみました。
by: iPhone Mania
特許の内容
従来技術
シースルーHMD(Head Mount Display)の画像が周辺光で見えづらくなることがあります。
例えば、下図のような実在する風景があります。
赤い消火栓220と青い壁222があり、太陽202が強い光で周辺を照らしています。
これに、バーチャルの白い犬を重ねます。
実在する風景にバーチャルの犬をそのまま重ねると、以下のような課題が生じてしまいます。
バーチャル犬が消火栓の前に来ると、犬の一部がピンクになってしまいます。
また、太陽光の影響で白飛びして、犬が見えづらくなります。
青い壁の前に犬が来ると、犬の一部が水色になってしまいます。
解決方法1
バーチャル犬230と、太陽202の光のコントラストを改善するために全体的に着色します。(クレーム8の全体的な輝度値 "global luminance values" に対応します。)
別の解決方法として、犬の輝度を上げてもOKです。
解決方法2
修正すべき領域418を識別し、犬と青い壁の一方または両方の色を変更します。例えば、犬の領域418を青と反対の色に補正します。(クレーム9の局所輝度値 "local luminance values" に対応します。)
色を補正すると、下図のように犬が白く見えます。
将来の製品
画像処理方法として、目新しさがありません。
ARグラスの研究開発は継続しているようです。
書誌事項
発明の名称:MODIFYING RENDERED IMAGE DATA BASED ON AMBIENT LIGHT FROM A PHYSICAL ENVIRONMENT
出願日:2021年1月26日(仮出願日:2020年2月3日)
発明者:Hazra; Siddharth Shankar; (Milpitas, CA) ; Habel; Ralf; (Cupertino, CA) ; Grundhoefer; Anselm; (Campbell, CA) ; Movshovich; Aleksandr M.; (Santa Clara, CA) ; Khan; Moinul; (San Jose, CA) ; Hussein; Marwan; (San Jose, CA)
公開公報:US2021/0241676