iPadとキーボードを両方使ってカーソルを操作する(US2021/0240332)
Appleユーザーには、iMac, iPad, iPhone, Apple Watch 等々・・・複数のApple製品を持つ人も多いと思います。
Appleから複数の電子機器を使って画面を制御する特許が出願されていたので、読んでみました。
明細書が382ページと大作なので、発明者が重要と思っている、クレームに関係するところを中心に読んでみました。
特許の内容
クレームと、クレームに関連する記載を読んでみました。
理解できなかったクレームはパスしました。
クレーム1
Step 1. 初期状態
タッチパネルとキーボードを使ってカーソルを操作します。
カーソルは、オブジェクトから離れた場所にあります。
Step 2. タッチパネルで移動
タッチパネルを使って、カーソルをオブジェクトの位置へ移動させます。
カーソルが上に乗ったオブジェクト(620-1)が選択されます。
Step 3. キーボードで移動
あるオブジェクトが選択された状態で、キーボードのTabキーを押すと、
次のオブジェクト(620-2)が選択されます。
(さらに、Tabキーを押すと、次のオブジェクト(620-3)が選択されます。)
Step 4. 再びタッチパネルで移動
再びタッチパネルを使って、カーソルを移動させます。
ただし、カーソルのスタート位置は、前回タッチパネルで移動した Step 2. の位置ではなく、キーボードで移動させた Step 3 の位置になります。
クレーム3
カーソルがオブジェクトから閾値距離以内になったら、
カーソルの形状を変更させるとともに、
オブジェクトを選択状態の表示にします。
クレーム4
オブジェクトを選択すると、オブジェクトのサイズや位置が変わります。
下図はサイズが大きくなった例です。
クレーム6
カーソルを移動させている間は、カーソルを表示させ、(Fig. 6I)
カーソルの移動が検出されなくなったら、カーソル表示を消します。(Fig. 6J)
クレーム9
キーボードでReturnキーを押したら、アプリが起動します。
クレーム10
2つのアプリが同時に起動されたら、2つアプリを同時にディスプレーに表示します。
クレーム13
タッチパネルを使ってテキストを選択するとき、
別の行への移動は、同一行内の移動よりも、入力の移動に対するカーソルの移動が小さくなるか、移動が遅くなります。
入力の上下の移動距離が閾値を超えなければ、カーソルは同一行内に留まります。
クレーム14
スクロールバーで画面をスクロールしている間、他のオブジェクトと一緒にカーソルが移動します。
クレーム15
スクロールバーで画面をスクロールしている間、カーソルは他のオブジェクトと一緒に移動せず、画面上の同じ場所に留まります。
予想される製品
iPadとiMacの 二刀流で 画面を操作できるようになる。
すでにあるかも?
書誌事項
発明の名称:CURSOR INTEGRATION WITH A TOUCH SCREEN USER INTERFACE
出願日:2021年2月3日(仮出願日:2020年2月3日)
発明者:WALKIN; Brandon M.; (San Francisco, CA) ; EDWARDS; Dylan Ross; (San Jose, CA) ; ALONSO RUIZ; Marcos; (San Franscisco, CA) ; Wan; Wan Si; (Sunnyvale, CA) ; LEMAY; Stephen O.; (Palo Alto, CA) ; COFFMAN; Patrick L.; (San Francisco, CA)
公開公報:US2021/0240332