外音を遮断するヘッドホンの構造
AirPods Studioのリーク情報についての記事がありました。
有名リーカー2人がAirPods Studioの情報と画像を公開 - iPhone Mania
そこで、Appleのヘッドホンの特許出願を読んでみました。
特許の内容
アクティブノイズキャンセリング機能を持つヘッドホンで、外部からのパッシブノイズを遮断するための発明です。
ヘッドフォンは3層構造になっています。
最も内側が、発泡剤で構成されたクッション2502です。
そのクッション2502を覆うように、順応性のある層(?)2504があります。例えば、エチレン-酢酸ビニルゴムブレンドが用いられます。
その層2504を、布2506で覆っています。
布には、ユーザーの耳に接触する領域2510と、その周辺の領域2508があります。
耳に接触する部分2510は、ほかの領域2508より多孔性を低くしています。
これにより、布地の隙間を防ぎ、パッシブノイズを防ぐことができます。
アクティブノイズをキャンセルする機能を持ったヘッドホンで特に重要になります。
パッシブノイズを遮断することで、アクティブノイズキャンセルシステムでキャンセルするノイズを減らすことができるためです。
布地の部分は、1枚の布で構成されており、接触部分2510のみを熱処理することで多孔性を低くできます。
製品の予想
今のところ販売されている ヘッドホンは、肌への接触部分は別の布地で構成されているように見えます。
今後は1枚の布地で構成されたヘッドフォンが出てくるのでしょうか。
書誌事項
米国出願日:2020-05-19 (PCT出願日:2018/11/20)
発明者:Mike B. MinerbiEdward SiahaanBenjamin A. ShafferEugene A. WhangMiikka O. TikanderDerek W. WrightJared M. KoleEsge B. AndersenDaniel R. BloomEdwin J. Corona Aparicio
公開公報
図25と【0211】~【0213】が、クレーム1に対応する箇所です。