3Dスキャン(US2021/0264664)
今年6月のWWDC21にて、3Dキャプチャーで3Dデータを簡単に作れる発明が発表されました。
Apple introduces 'Object Capture' tool to turn photos into 3D models - YouTube
Source:CNBC News
Apple の3Dスキャンについての特許が公開されたので読んでみました。
特許の内容
従来の3Dモデル生成方法は、不正確・非効率的で、リアルタイムでの生成が困難でしたが、この特許の発明を使えば、欠陥を含む画像を除外したり逆に選択したりすることで、より有用で現実に近い3Dモデルを生成することができるそうです。
では具体的に発明の内容を見てみます。
スマートフォンなどのカメラで3Dモデルを作りたい物体を撮影します。
カメラを動かしながら、複数の角度から物体を撮影していきます。
カメラから一番近い角520、遠い角522、面の中心525を基準ボクセルとします。
カメラは、深度センサー例えばToF(Time of Flight)を持っていて、撮影時に物体の基準ボクセル520、522までの距離も測定します。
しかし、このように撮影したデータは、カメラの動きや深度データによって、欠陥 defects が生じる場合があります。
そこで、撮影した画像から欠陥を評価し、評価結果に基づいて画像のサブセット(一部分)を選択します。
選択されたサブセットと深度データに基づいて、3Dモデルを生成します。
サブセットの選択は、深度データや画角を用いて行います。
例えば、カメラから撮影している物体までの距離X1~X2の場合は、この範囲を超える画像は除外します。または、撮影対象の物体から外れる画角に位置する画像を除外します。
難しくて良く分かりません・・・
Appleから発売されそうな製品
すでに"Object Capture"というサービスが提供されています。
書誌事項
発明の名称:Single-Pass Object Scanning
出願日:2021年2月9日(仮出願日:2020年2月26日)
発明者:Saracchini; Rafael; (San Jose, CA) ; Rick; Tobias; (Mountain View, CA) ; Becker; Zachary Z.; (Santa Clara, CA)
公開公報:US2021/0264664