マクセルがAppleを訴えた特許を読んでみる (ピープルアルバムのムービー再生)
マクセル、Appleを12件の特許侵害でさらに訴える〜訴訟対象は合計27件にという記事がありました。
今回は、ピープルアルバムとメモリームービーの再生に関係する「記録・再生装置及びその手法(特許番号10418069)」を読んでみました。
特許の内容
写真アプリが、顔認識によって、同一人物ごとにアルバムに整理してくれてます。
そのアルバムを使って、動画再生アプリが、同一人ごとに写真を再生してくれます。
ここで、写真の選択基準を、ユーザーが選択することもできます。
例えば、クレーム12の内容は以下の通りです。
1)撮影方法
・カメラで撮影と画像情報を生成します。
・その画像情報を記録媒体に記録します。
・記録された画像情報を再生器で再生します。
・画像情報に対して、顔を認識をします。
・画像情報内の人物を特定の人物(仮にAさん)として登録します。その後、新たにAさんが撮影された場合、Aさんとして写真が登録されます。
2)再生方法
・特定の人物を含む画像情報(写真)を選択します。
・選択された画像情報の中から、ユーザーが条件を設定します。
・その条件に基づいて選択された画像情報を、選択的に順番に再生します。
マクセルが侵害を主張するApple製品
iOS 12以降のピープルアルバムとメモリームービーが、本特許のクレーム12を侵害していると主張しています。
写真に写っている人の顔を認識してグループ分けする機能があります。
また、特定の人について、表示頻度を減らすようユーザー設定もできます。
参照リンク
iPhone、iPad、iPod touch の写真 App で「ピープル」アルバムを使う - Apple サポート
iPhoneの「写真」でメモリーを表示する - Apple サポート
書誌事項
出願日:2018-12-13(優先日 2008-05-19) US10176848の分割出願
登録日:2019-09-17
権利満了日:2029-04-27
発明者:吉田 麻莉