半導体の実装構造(US2021/0202332)
Appleは昨年からMac向け半導体を自社開発品のM1に切り替えましたが、次のMacBook Pro向けにM1Xが出るとの噂もあります。
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そこで、半導体の実装方法の特許が出願されていたので読んでみました。
特許の内容
インターポーザとビルドアップ基板を接続する部分の発明です。
インターポーザの説明は、Siインターポーザ | 日経クロステック(xTECH)で。
明細書には2つの構造が記載されています。
1つ目の構造
インターポーザの接続パッドと、ビルドアップ基板のランディング・パッドを、導電性のフィルムで接続します(クレーム1)。
この導電性フィルムは、ピン配列で構成されています(クレーム4)。
ピン配列のピッチは、100ミクロン未満で、接続パッドのピッチより小さく設計されています(クレーム5)。
また、異方性の導電性フィルムを使ってもよいです(クレーム6)。
2つ目の構造
インターポーザとビルドアップ基板の間に誘電体膜を挟み、インターポーザの接続パッドと、ビルドアップ基板のランディング・パッドの電気的な接続は、誘電体膜に形成された導電性部材で行います。
製品
M1の断面写真です。
右側の黄色枠がSoCで、左側の緑枠がDRAMだそうです。
引用:Yole Développement Press - Software & Computing
引用元のレポートに補助線を書き足しています
ちなみに、NvidiaのGPUは下図のような構成だそうです。
引用:https://images.nvidia.com/content/pdf/tesla/whitepaper/pascal-architecture-whitepaper.pdf
書誌事項
出願日:2019/12/27
公開日:2021/7/1
発明者:Hu; Kunzhong; (Cupertino, CA) ; Zhong; Chonghua; (Cupertino, CA) ; Lu; Jiongxin; (Cupertino, CA) ; Zhai; Jun; (Cupertino, CA)
発明の名称:Scalable Extreme Large Size Substrate Integration
公開公報リンク:US2021/0202332