Apple watchから水を排出する仕組み
Apple watchから水を排出している動画がありました。
すでに販売されている製品です。
ですので、ブログの趣旨から外れますが、関連するAppleの特許を調べてみました。
関係する特許が2つ見つかりましたので、それぞれ紹介していきます。
特許1:US10595107
特許の内容
まずはApple Watchの外観図です。
上図のA-A断面図です。
水は外部からメッシュ224を介して空洞内222に侵入しますが、振動板214を振動させることで、水はメッシュ224を通って介して外部に排出されます。
振動板224は、水排出専用の部品ではなく、通常時はスピーカーとして使われます。
メッシュだけだと変形して破損しやすいんどえ、リブをメッシュの真ん中に横切るように設けることでメッシュを支えています。
可撓性の折り曲げ部材が振動板を支えていて、空洞に侵入した水の量によって変形し、空洞の容量を調整することができます。
書誌事項
出願日:2017-09-20(優先日:2016-09-2)
公開日:2018-03-22
登録日:2020-03-17
発明者:Nikolas T. VittDavid M. PelletierMiodrag PejinChristopher WilkMark A. MurphyBrad G. Boozer
特許公報
特許2:US9226076
特許の内容
アプリはスマートウォッチではなくて、スマホになっています。
音響膜110を振動させて、空洞111から液体を押し出します。
その後、空洞にまだ液体が残ってると判断したら、異なる周波数で音響膜110を振動させて液体を押し出します。
音響膜は、人間が聞き取れない20000Hz以上または20Hz未満で振動させます。
スクリーン115は、外側の面を疎水性、内側の面を親水性にしてあり、水が内部に入りにくく、逆に外部へ排出されやすくなっています。
書誌事項
出願日:2014-09-26 (優先日:2014-04-30)
公開日:2015-11-05
登録日:2015-12-29
発明者:Jesse A. LippertNikolas T. VittChristopher WilkRex Tyler Ehman
特許公報
特許出願から予想できたのか?
この機能はApple Watch series 2 から採用されました。
Apple Watch series 2 の発表日が2016年9月7日です。
一方、早いほうの特許の公開日が2015年11月05日で、発売日の約10か月前に公開されていたことになります。
ということで、特許出願から将来発売される製品を予想できる可能性はあるので、今後も地道に特許をチェックしていきたいと思います。